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【ONTA KILNS FOLK POTTERY Vol.1】豊後文化圏と工芸

2010年04月17日

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ONTA KILNS FOLK POTTERY‐Vol.1

豊後文化圏と工芸

 

九州窯芸発達の起点は遠く古代にさかのぼる.九州文化圏は古代,上代において機内地域より遥かに大陸性文化導入に恵まれていた.その結果すぐれた造形性のある弥生式土器を造りだし須恵器を焼成した.九州の窯芸はいつの時期でもその異色な風土と地域性の中で発展している.

九州の造形美術は上代,中性にかけて遠賀川流域を中心とした北九州文化圏,肥前松浦文化圏,朝倉文化圏,国東から豊後,肥後を結ぶ中東部文化圏,南九州文化圏に分類できて,共通的要素を表現しながら地域的感性を特徴づけている.そして相互に交流しながら発達したが,中世の九州窯芸は停滞期にあった.

九州窯芸が再び先進性を回復したのは中世末期以後である.それは自体の流れとともに幅広く広域性を帯びて交流した事にある.しかし,まだこうした現象は極小地域に限られ,底辺の拡大には至らなかった.

窯芸は近世にいってからも小規模で企業的要素は乏しく半農半工の生産形態であった.特に中東部文化圏は九州の中東部と言う九州中部山脈に囲まれているという地域性がその発展の阻害要因であった.加えて近世は小藩が分立し,又,近世の工芸が木材,竹材の木竹工芸が主流で,窯芸分野では僅かに日田の皿山(小鹿田)で日常の雑器が焼成されたが,小規模で需要供給の必然性の中での自然発生的に家内工業として営まれた.

日田の皿山は元窯といえる小石原民窯の陶技を基調に人里離れた環境の中で発生し,他窯とも交流も全くなくして,今日に継承された窯場である.そしてそれは日田領民や,隣接領民の日常雑器を焼成する事のみであったから,半農半工の季節的手仕事の域を出なかったので他領内の国焼茶陶の様な技術交流も行われず,商業性もさほど加美されずに純粋性が保たれたのであろう.

この事がある意味で小鹿田独特の工芸技術を産みだし,異色の技法を純粋に伝承するに至ったのである.

参考文献:「小鹿田の伝統と陶技」大分県文化財調査報告書第32輯

大分県教育委員会S50.3.25発行

九州窯芸史上の小鹿田陶窯...永竹 威 氏 論文よりの抜粋,要約


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